定期接種になった1本45万円or90万円の注射
健康保険から公金で打たせる予防接種に(2026年7月予防接種法改正)
ベイフォータスっていう注射があるんですけど、生まれてすぐの小さい赤ちゃんに打つ分が1本で459,147円するんですよ。
体重が5キロを超えると同じ注射が(1本)906,302円になります。
1シーズンに1回打てば、それで終わりなんですね。
赤ちゃん1人につきこの金額が1回かかるという計算になります。
RSウイルスっていう赤ちゃんがかかると重くなることがある風邪のウイルスがあって、その重症化を防ぐための注射なんです。
今は心臓や肺に病気を持って生まれてきた赤ちゃんに健康保険で使われています。
その注射が(2026年)7月24日に成立した法律で予防接種法の中に入るようになりました。
予防接種法というのは、国が「これはみんなに打ちましょう」って決めて、公のお金で配る時の根拠になる法律なんですね。
予防接種法の改正…変わった4文字「ワクチン」→「医薬品」へ
値段が高いという話をしたいわけではないんです。
7月24日に書き換わったのは、条文の中の言葉が一つだけでした。
予防接種とは何かという定義から国が4文字を消して、3文字を入れました。
その4文字と3文字が何なのか。
そして、どこの誰がどういう順番でこれを決めていったのか。
そこを順番に見ていきますね。
新聞に出ているのは赤ちゃんを守る新しい注射が定期接種に近づいたという所までなんです。
私が引っかかったのはその先の決めている場所の中身の方でした。
その4文字と3文字なんですけど、改正前の条文には予防接種とは何かがこう書いてありました。
「疾病に対して免疫の効果を得させるため、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンを人体に注射し又は接種すること」
この「ワクチン」が抜けて、「医薬品」が入りました。
(※予防接種法第2条 改正前は「ワクチンを注射」、改正後は「医薬品を注射」)
7月24日の夜に参議院の本会議で可決されて、6月9日の閣議決定から1か月半で成立しています。
抗体製剤 ベイフォータスとは
出来上がったものを外から入れる…抜けてしまうと体に残らない
この定義に最初に入ってくるのがベイフォータスなんですよ。
一般名をニルセビマブといって、サノフィというフランスの製薬会社が作っていて、日本では2024年3月に承認されています。
ベイフォータスはワクチンではありません。
ワクチンは弱めた病原体を入れて体の方に抗体を作らせる薬です。
ベイフォータスは出来上がった抗体そのものを外から入れるので体は何もしません。
効いている間は守ってくれますが、抜けてしまえば体には何も残らないんです。
(※ベイフォータスはワクチンではない抗体製剤=受動免疫。ワクチンは体が抗体を作る。抗体製剤は外から抗体を入れる。体は何もしない)
RSウイルスは赤ちゃんがかかると重くなることのある風邪のウイルスで毎年12万人から14万人の2歳未満がかかって、3万人ぐらいが入院しています。
ベイフォータスはその入院を8割ほど減らしたという試験結果が出ています。
よく効く薬みたいなんですよ。
その薬には承認された効能が2つあります。
一つは心臓や肺に病気があって重くなりやすい赤ちゃんを守ること。
もう一つはそれ以外の全部の新生児と乳児を守ることです。
1つ目にはもう健康保険が使えます。
2つ目は今も保険の対象外なんです。
全部の赤ちゃんに打とうとすると、健康保険の外側で決めるしかありません。
予防接種法を適用するメリット
薬と値段の整合性の審査不用で公金から払われる
ファイザーは自社の試験でも早産の割合が上がっていました。
ただ統計的に意味のある差ではないとして承認をとっています。
承認した後FDAは打てる時期を妊娠32週から36週までに限りました。
日本の定期接種は妊娠28週0日からです。
ヨーロッパの当局とイギリスの専門委員会は警告も週数の制限も要らないと判断しています。
同じ試験の同じ数字を見て、アメリカは32週から、日本は28週から、ヨーロッパは区切らない。
データが答えを決めているなら、こういう割れ方をしないんですよ。
ここからがこの改正の中身なんですよ。
保健で通そうとすると、その薬が値段に見合っているかを調べる審査があります。
予防接種法で通そうとすると、その審査はありません。
同じ薬を同じ赤ちゃんに打つのに、保険を通るなら中医協という会議が値段を決めて。
予防接種法を通るなら厚生労働省の審議会が決めます。
値段に見合っているかを調べる審査を通すと、高すぎると判断された薬は値段が下がります。
予防接種法を通れば値段はそのままで公のお金が付きます。
厚生労働省は保険では通せなかった全部の赤ちゃんへの使用を予防接種法の方で決められるようにしました。
7月24日に通ったのはそれなんです。
高額な薬の値段の秘密
あえて高い値段を付けた!?1シーズンの薬と同じ1回の注射の値段
値段の付き方の方も見ていきますね。
日本の薬の値段はすでにある似た薬と比べて決まります。
どの薬と比べるかを選ぶのは、役所なんです。
役所が選んだ比べる相手はシナジスという古い薬でした。
重い病気を持って生まれた赤ちゃんにシーズン中は毎月打ち続けていた薬で、1シーズン打ち通すと399,258円かかります。
そこに有用性加算5%と小児加算10%を乗せて459,147円が出ました。
役所は毎月打っていた薬の1シーズン分の総額を1回打てば終わる薬の1本分の値段にしました。
比べる相手をアメリカでの値段にすることもできたはずなんですよ。
向こうでは50ミリグラムも100ミリグラムも同じ519.75ドルで、1ドル150円だと7万8千円ぐらいです。
906,302円は軽自動車が1台買える金額です。
それが赤ちゃん1人の1シーズン分だということになります。
高いですよね。
何が無駄にこんなに高いのか。
本当にちょっとわけがわからないですよね。
この薬が保険に載った時、厚生労働省はピーク時の売上予測を出しています。
44億円でした。
ただし、これは重い病気を持って生まれた赤ちゃんだけを数えた金額なんですよ。
対象が全部の赤ちゃんになったときの数字は、まだどこにも出ていません。
シナジスはシーズン中ずっと毎月打っていた薬です。
ベイフォータスは1回で終わります。
打つ回数は減ったのに、1シーズンにかかる金額はそのまま引き継がれました。
作った売る側から見ると、これは負担が軽くなった話なんですね。
毎月来てもらう手間もその分の注射も要らなくなって、入ってくる金額の方は変わりません。
サノフィは打ちに来てもらう回数を減らしました。
厚生労働省は打つ相手を広げようとしています。
あの四文字の方も最初から条文にあったわけではないんです。
1948年に予防接種法ができたとき、そこに書いてあったのは「免疫原」でした。
免疫を起こすものという広い言い方ですね。
それが2001年の改正で「ワクチン」という狭い言葉に絞られています。
条文が「ワクチン」だった期間は78年のうちの後ろの25年だけなんですよ。
2001年に絞られた言葉が、2026年に広がりました。
この10年ほどでワクチンという言葉に身構える人が増えましたよね。
その言葉を国が条文から外したんです。
各国の政府がお金を出して作られた団体…Gaviワクチンアライアンス
買う国と製薬会社が一緒に決める対象と値段
ここで私のくんくんレーダーに引っかかったものがあるんですよ。
日本の外務省が国際機関を評価した文書を出しています。
そこにGaviワクチンアライアンスという団体の説明が載っていました。
Gaviというのは世界の貧しい国の子どもたちにワクチンを届けるために2000年に作られた団体なんです。
各国の政府がお金を出して今も動いています。
その(団体についての外務省の評価文書の)説明の一文がこれなんです。
「ドナー国政府 ゲイツ財団 世界保健機関(WHO) 国際連合児童基金(UNICEF) 製薬業界等による官民パートナーシップ」
製薬業界批判している文書じゃないんです。
日本の役所がこの団体はこういう人たちで出来ていますって事務的に書いているだけなんですね。
世界のどの子供に何を打つかを決める場所にそれを売る会社が最初から入っています。
普通は買う国と売る会社が向かい合って値段を決めます。
Gaviでは売る会社(製薬業界)が買う側(政府・財団・国際機関)の会議に出ています。
値切る相手と値切られる相手が同じ会議にいるんですよ。
この会議は値段だけを決めているのではありません。
Gaviは5年ごとにどの病気を対象にするかも決めていて、2021年からの計画にRSウイルスが入りました。
その時点でベイフォータスはまだどこの国でも承認されていません。
アメリカで承認されたのが2023年の7月で、日本は翌2024年の3月になります。
Gaviが2021年に対象を決めて、サノフィが2023年に薬を出しました。
普通は作ってから売れるかどうかが決まります。
この薬は売れることが決まってから出てきました。
日本がどこにいるのかも見ておきますね。
外務省がGaviの評価シートを作っているのは、日本がそこにお金を出しているからなんです。
日本が出したお金で決まったことが、国際的な標準として日本に返ってきます。
どこにも嘘はありません。
順番がそうなっているだけなんです。
Gaviが2021年に計画に入れたRSウイルス…世界中の赤ちゃんが対象に
売れ行きの方も見ておきますね。
ベイフォータスは発売した2024年に17億ユーロを売り上げました。
日本円だと2700億円ほどですね。
翌年は18億ユーロで、今45カ国以上で使われています。
2025年の1月から3月までの決算資料にどこが伸びたのかが書いてあります。
特にドイツと日本と名指しされているんですよ。
日本はまだ定期接種になっていません。
健常な赤ちゃんへの拡大も決まっていません。
今使われているのは、重い病気を持って生まれた赤ちゃんに対してだけなんです。
その日本が世界で一番伸びている国として名前が挙がっているんですよ。
一番狭い使い方しかしていない段階でそうなっています。
ここまで聞くと外国の会社が日本の役所に手を回しているという話に聞こえるかもしれません。
でも、手を回す必要が無いんです。
誰も命令していません。命令する必要がないんですよ。
決めている場所に、売る側が座っているんですから。
賄賂も密室も要りません。
WHOは勧告を出します。Gaviは対象を決めます。厚生労働省は国際的な状況を踏まえて議論します。
全員が自分の仕事をきちんとやるとサノフィの薬が広がるんですよね。
善意でやっている人が多いほど、かえって早く進みます。
Gaviが対象にする病気を決めるとその薬を買う相手の数が決まります。
2021年からの計画にRSウイルスを入れたあの一行でベイフォータスの相手は世界中の赤ちゃんになりました。
その計画を決める会議に製薬業界が入っています。
自分の会社の客を何人にするかを自分たちも入って決めているんですよ。
子供を守るために対象を広げるという決定がそのまま売れる本数を増やす決定になっているんですね。
ワクチンに賛成か反対かという言い合いはずっと続いています。
テレビでもSNSでも家族の中でもですよね。
あの言い合いは打つか打たないかを決める話なんです。
打つものを決める場所には賛成の人も反対の人も入っていません。
そこにいるのは各国の政府と財団と国際機関と売る会社なんです。
横で言い合っている間に、縦の方で先に決まっているんですよ。
承認から1か月で推奨…細かい検証もないまま広く配られる薬
その順番を日付で並べてみたんですね。
WHOは抗体をそのまま体に入れる薬についてどういう性質を備えているのが望ましいかをまとめた文書を先に公表しています。
何をどう作れば各国が採用されるかが開発を始める前に分る状態なんですね。
ベイフォータスがアメリカのFDAで承認されたのが2023年の7月なんです。
その翌月にCDCの諮問委員会が初めてのRSウイルスシーズンを迎える生後8か月未満の赤ちゃん全員に推奨すると決めました。
同じ月に子どもへ無料でワクチンを配る連邦のプログラムにも入っています。
承認から1か月なんですよ。
新しい薬は世に出て使われて、効き目と副反応が積み上がって、それから広く配るかどうかが決まります。
その積み上げの時間がもうここにはありません。
WHOが動いたのはその後で、2024年の9月に専門家グループが勧告を出して、翌2025年の5月に正式な文書が出ました。
採用する国は理由を説明しなくてよくなります。
説明を求められるのは、採用しない国の方になるんですね。
国際的に推奨されているものを日本だけ採らないという判断は担当した人が1人で背負えるものではありません。
やる方が楽でやらない方が難しい。
ここで日本がどちらへ行くかはほとんど決まっていたことになります。
日本での議論から閣議決定まで3か月…それから1か月で成立
日本で議論されたのは、2026年の3月9日です。
閣議決定が6月9日で、成立が7月24日でした。
この3月9日の会議の中身を見に行ったんですよ。
厚生労働省のホームページに議事録も資料も全部載っています。
誰でも読めます。
その会議の議事録は毎回同じところから始まるんです。
出席した委員に、ワクチンを作っている会社から寄付や講演料を受け取っていないかを申告させます。
そのあとに決まってこの一文が続きます。
今日は退室や審議に参加できないに該当する方はいませんでした。
受け取っているかどうかを毎回確かめて、毎回誰も外れないんですよ。
事務局からのお願いも毎回同じものが付いています。
通帳や源泉徴収票も確認して正しく申告してくださいと書いてあります。
覚えていないことがあるという前提で書かれた注意書きなんですね。
受け取っていること自体は外れる理由になりません。
金額に決まりがあって、それを超えた時だけこの薬の議論から外れます。
超えなければ受け取ったまま決められるんです。
その会議で委員から出た意見も資料に残っています。
抗体製剤の範囲は設定しない方がいい。限定すると今後いろいろ支障が出るのではないかという意見が出ています。
範囲を決めるなと言っているのは、外の誰かではありません。
会議に座っている委員の方なんです。
もう一つ言葉の話も出ています。
抗体製剤は受動免疫だから医学的には副作用に当たる。
ただ運用で混乱するかもしれないので、制度の上では副反応と呼ぶなど整理が要る。
委員がそう提案しています。
国が条文でワクチンを医薬品に書き直したのと同じことをこの会議では副作用の方でもやろうとしているんです。
副反応として数えるか、副作用として数えるかで集計する場所が変わるんですよ。
私たちが意見を言える場所がどこにあるのかも重ねてみたんですよ。
厚生労働省のホームページにパブリックコメントという窓口があります。
これから作る決まりの案について誰でも意見を送れる窓口なんですね。
これが開くのは法律が通った後なんです。
赤ちゃん全員に打つかどうかを実際に決めるのも成立した後の審議会になります。
厚生労働省は来春にも定期接種を始めたい考えだと報じられています。
決まる前はまだ何も決まっていませんと言われます。
決まった後は、もう決まりましたと言われます。
窓口が開くのは後ろの方なんですよ。
急いで導入することが求められている。
委員の一人が会議でそう言っています。
ただ自治体の方からは別の声も出ているんです。
予算の確保もシステムの改修も関係団体との調整も来年度中に全部終わらせるのは難しいと。
打たせる側が急いでいるわけでもありません。
この薬の名前を去年の今頃知っていた人はほとんどいないと思うんですよ。
急いでいるのは、決めている側だけなんですね。
並べてみて引っかかったのは、強引な場面が一つもないところなんです。
WHOは条件を出しただけです。
アメリカは自分の国の判断をしただけです。
日本の会議は寄付の申告をきちんととった上で、国際的な状況を踏まえて議論しただけなんです。
一つずつ見ると全部真っ当なんですね。
縦に並べ直すと日本が選べる場面が一度もありません。
私たちが見せられているのは打つか打たないかというところだけなんですよ。
60年前に一度止まったRSVのワクチン開発
1966年アメリカで失敗した試験
この薬が外から抗体を入れるやり方になったのは理由があるんですね。
60年前に一度止まっているんです。
1966年アメリカでRSウイルスのワクチンが乳幼児に接種されました。
ホルマリンでウイルスの力を消して作った不活化ワクチンというものですね。
4つの試験に分かれて行われています。
結果は狙いと逆でした。
接種を受けた子供がその後自然にRSウイルスにかかると打っていない子どもより重くなったんです。
ワクチンを3回打った群ではその後感染した子が20人いて、そのうちの16人が入院しています。
打っていない群では感染した21人のうち入院は1人でした。
接種を受けた子供のうち2人が亡くなっています。
生後14か月と16カ月でした。
この結果を受けてRSウイルスのワクチンの開発は1990年代まで止まりました。
30年近く誰も作らなかったんですよ。
抗体を作らせるのではなく、外から入れるやり方に
そして方向そのものが変わっていきました。
体に抗体を作らせるやり方をやめて出来上がった抗体を外から入れるやり方に移ります。
その先に出てきたのがシナジスで、そのあとにベイフォータスが来ます。
抗体製剤という薬は、ワクチンがうまくいかなかったから選ばれた別のやり方なんですね。
ワクチンではないということ自体がこの薬の出発点なんです。
1966年に別々の道になったワクチンと抗体製剤を国が条文の上で同じ扱いにしました。
1966年には止まったんですよ。
止める判断があの時はできていたんです。
さっき並べた日付の中に止まる場面は一度もありませんでした。
妊婦に打つRSウイルスワクチン(2026年4月~定期接種)
母親から赤ちゃんへ抗体を渡す
もう一つ同じRSウイルスで先に定期接種になったものがあります。
妊婦さんに打つワクチンなんですね。
お母さんの体に抗体を作らせてそれを生まれてくる赤ちゃんに渡すというものです。
今年(2026年)4月から定期接種になっています。
(※アブリスボ(ファイザー)…妊婦に打つRSウイルスワクチン(母子免疫)。2026年4月から定期接種に。その3か月後に交代製剤が法律へ)
2022年に開発を断念した会社…早産が増える可能性 しかしファイザーは承認
こちらにも記録が残っています。
2022年の2月にGSKという会社が同じ種類のRSウイルスの母子免疫ワクチンの試験を中止いたしました。
早産が増えるかもしれないという結果が出たからというのが理由なんです。
開発そのものをやめています。
RSウイルスを必ず打たせる仕組み
今年の4月に妊婦さんに打つワクチンが定期接種になりました。
その3か月後に赤ちゃんに打つ抗体製剤が法律の中に入っています。
RSウイルスという一つの病気に公のお金で配る薬が2つになったんですね。
配る側から見ると、片方を断られても、もう片方で届きます。
妊娠中に打つのは避けたいという人には生まれてからの方があります。
生まれたての子に注射はしたくないという人にはお母さん経由の方があります。
どちらかを選ぶ人はいても、両方から外れる人はそう多くないんですね。
体に抗体が作られない抗体製剤
効き目がなくなったらまた打つ必要がある
もう一つ1966年に方向が変わったところも上から見直しておきたいんです。
体に抗体を作らせるやり方はうまくいけばそれで終わります。
自分で作れるようになった子は次の年にはもう対象にはなりません。
外から入れるやり方は終わらないんですよ。
効いている間だけ守って、抜けたら元に戻ります。
去年打った子が今年もまた対象になります。
そして毎年新しい赤ちゃんが生まれてきます。
人口が減っていく国でもそこだけは必ず入れ替わるんです。
私牛さんの世話をしていると、生き物が自分で治るところを毎日見ているんですね。
子どもが下痢をしてしんどそうにしていても、しばらくすると自分で持ち直します。
何度も見ていると体には元々そういう力があるんだなと思うようになるんですよ。
1966年に止まったのはその力を使おうとしたやり方でした。
そこから60年かけて選ばれてきたのは体になにもさせないやりかたの方なんです。
ここまで並べてきて一つだけ気になっていることがあるんです。
この話の中でやらないという判断ができたのは誰だったんだろうというところです。
親には打たない自由があります。
断っても罰はありません。
ただA類疾病になると予防接種法の9条で受けるよう努めなければならないって書かれています。
断る人が断る理由を言う側になるんですね。
お医者さんはこの子には打たない方がいいという判断ができます。
ただ、制度そのものは変えられません。
厚生労働省には法案を出さないという選択が理屈の上ではありました。
でもアメリカが2023年に決めて、WHOが2025年に文書を出した後で日本だけやらないって決める。
その説明を引き受ける役人はまずいません。
赤ちゃんは一番都合のいい相手
親は専門家の言うことを聞き、免疫も残らず翌年も対象、本人は断らない
WHOには勧告を出さない自由が実際にはありました。
上に行くほどやらないが選べるんですよ。
下に行くほど選べなくなります。
一番下にいるのが生まれたばかりの赤ちゃんなんです。
3月の会議で委員の一人がこういう指摘をしています。
新生児の早い時期に打つとなると、戸籍への届出前の接種になる可能性がある。
名前が戸籍に載る前に注射を受けることになります。
その子は自分が何をされたのかをあとから記録で知ることになるんですね。
決めている場所から見ると、生まれたての赤ちゃんは一番都合のいい相手なんですよ。
毎年何人生まれるかが大体わかります。
本人は断りません。
親御さんは一生のうちで一番専門家の言うことを聞く時期にいます。
そして去年打った子は免疫が残らないのでまた来年の相手になります。
ワクチンという言葉に身構える人が増えた10年の後で、その言葉を使わずに全員に届く道がある。
赤ちゃんはその条件を全部満たしています。
人間には元々備わっている治癒力がある
抗体が作られれば次は対応できる
違う話をさせてください。
この改正を並べていた時に、メイさんの方から返ってきたのは、制度の話ではなかったんですよ。
あなたの体は自分では守れませんという言い方が一番下にあるというところでした。
だから外から入れます。
これが全部の出発点なんですよ。
でもここに座って考えてみると、体って毎日勝手に働いていますよね。
風邪をひいて熱が出て、だるくてそれが数日で治る。
あれ薬が治しているわけではないんです。
体がそのウイルスに合う抗体を自分で作っている最中なんですよ。
熱が出るのも、そのために体温を上げているからなんですね。
一度作ると体はその作り方を覚えます。
次に同じものが来た時にはもっと早く対応できます。
私、山の中で牛さんの世話をしてるので、それを毎日見ているんです。
子牛が弱っていてもしばらくすると自分で持ち直します。
薬を使うこともありますけど、最後に治しているのはその子の体なんですよ。
68万人の赤ちゃんが今年も生まれてきました。
その一人一人が生まれた時点でその力を持って生まれてきています。
打つか打たないかはそれぞれのご家庭が決める事です。
ただ自分の体には元々そういう力があるんだと思い直すのに、誰の許可も要らないんですよね。

コメント