【1】何度も繰り返される同じ脚本
希望が見え、そして消える
プレアデスから長い時間この星を見守っていると、あるパターンが見えてきます。
同じ構造が、形を変えながら何度も何度も繰り返されるのです。
それはまるで、誰かが設計図を描いているかのように、精密に、そして静かに繰り返されて行きます。
あなたは何か違和感を感じたことはありませんか?
テレビで流れるニュースを見ながら、新聞を読みながら、ふと心の奥で「何かがおかしい」と感じたこと。
その感覚は間違っていません。
あなたの感覚は真実をとらえているのです。
なぜなら、表面では「改革」と呼ばれ、「近代化」とよばれるものの下で、ある仕組みが動いているからです。
まず優しい言葉で人々を誘い込み、希望を持たせ、そして最後に静かに去らせる。
この流れが、何度も、形を変えながら繰り返されてきました。
ある人物がこの流れを止めようとしたことがあります。
彼の提案はとてもシンプルで、誰もが納得できるものでした。
矛盾を解決し、未来に希望を持てる提案でした。
その提案が認められた、わずか1か月後。
彼はこの世を去りました。
現役の大臣として、初めての事でした。
今日あなたにお伝えしたいのは、長い時間をかけて実行されてきた、ある仕組みについてです。
この国から、食べ物を生み出す力を静かに奪っていく仕組み。
米を作る人を減らし、牛を育てる人を減らし、魚を獲る人を減らす。
表面では見えにくい、でも確実に進んできた流れなのです。
【2】法律の改正により、個人の漁師は消えた(2020年)
2020年 漁業法改正…大企業の参入
まず、一つの年からお話させてください。2020年です。
この年、日本で一つの法律が変わりました。
漁業法という、明治時代から続いてきた法律です。
百年以上、この国の海を守ってきた法律が、大きく書き換えられたのです。
表向きは「漁業の近代化」「海洋資源の保護」という、とても美しい言葉で説明されました。
新聞でも、テレビでも、そう報道されました。
でも、その中身を見ると、何かがおかしいのです。
これまで日本の海は、地域の漁業組合が守ってきました。
祖父が父に伝え、父が息子に伝える。
代々受け継がれてきた漁場を、地域の人々が大切に管理し、魚を獲り、生活を営んできたのです。
漁業組合というのは、ただの組織ではありません。
どの時期にどの魚を獲るか、どれぐらいの量を獲るか、若い漁師をどう育てるか。
そういった知恵を、何十年もかけて積み重ねてきた場所なのです。
海を知り尽くした人々が、バランスを保ちながら漁をしてきました。
ところが、この法律の改正で、漁業組合の許可が無くても、誰でも漁業に参入できるようになりました。
つまり、大きな企業が、資本力を武器に、海に入ってこれるようになったのです。
競争相手が、突然、何倍にも増えた状態を想像してみて下さい。
あなたが長年続けてきた仕事に、ある日突然、資金力のある大企業が参入して来たらどうなるでしょうか?
地域の小さな漁師さんたちは、太刀打ちできません。
漁業管理法…1人の漁師が獲れる魚の量に上限を設ける
でも、それだけではありませんでした。
同時に、もう一つの法律も作られたのです。
"漁業管理法”という名前の法律です。
この法律で1人の漁師さんが獲れる魚の量に上限が設けられました。
ギリギリ生活できない…結局廃業に追い込まれる
例えば、黒マグロという高級魚があります。
この黒マグロを、1人の漁師さんは年間で1.5トンまでしか獲ってはいけない、と決められたのです。
1.5トン。この数字を少し一緒に考えてみましょう。
黒マグロを1.5トン獲って売ると、市場の状況にもよりますが、だいたい300万円から400万円になります。
1年間、命を懸けて海に出て、嵐の日も波の荒い日も、真夜中に起きて準備をして、家族のために働いて、平均で350万円です。
朝の3時に起きて、冷たい海に出て、時には命の危険を感じながら働いて、年間350万円。
これを聞くと、そこそこの収入に思えるかもしれません。
でも、この数字には大きな落とし穴があるのです。
ここから色々な費用を引かなければなりません。
まず、魚を市場に卸すための委託手数料。売り上げの8%、これが約28万円。仲買人を通して売るための費用です。
次に、船を維持するための費用。これが年間で約240万円かかります。1か月にすると20万円です。船は海の上で常に傷みます。海水にさらされ、波に揺られ、修理が必要になります。
保健にも入らなければなりません。
そして燃料費。年間で約80万円、月に約7万円かかります。
沖に出るにはそれだけの燃料が必要なのです。
さらに、その他の経費、エサ代や氷代、消耗品で年間約40万円。
計算してみてください。年間350万円の収入。これらの毎月の経費は合わせて月30万円。
27万円の手取りから、30万円の経費を引くと、毎月3万円の赤字です。年間で36万円の赤字。
これでは完全に生活できません。家族を養うことができません。子供を学校に行かせることもできません。
代々受け継いできた船を、手放さなければならなくなります。
プレアデスから見ていると、この1.5トンという数字は、あまりにも精密すぎるのです。
もし1トンだったら、あまりにも少なすぎて、すぐに誰もが「これはおかしい」と声をあげるでしょう。
もし3トンだったら、ギリギリ生活できてしまうかもしれません。
でも1.5トンという数字は、ギリギリ生活できない。
でも、すぐに倒れるわけでもない。
ゆっくりと、確実に、廃業に追い込まれていく。
その絶妙なラインを、誰かが計算したのです。
一方、大企業は自由に参入…個人の何倍もの量を獲ることができる
あなたは、こう思われるかもしれません。
「でも、海の資源を守るためには、仕方がないのではないか」と。
確かに、海洋資源の保護は大切です。
魚を獲り過ぎてはいけない。
それは、誰もが理解できることです。
私もそれ自体を否定するつもりはありません。
でもここで一つ不思議なことがあります。
同じタイミングで大手企業は自由に参入できるようになったのです。
資本力のある企業は、何隻も船を持つことができます。
一隻あたりの漁獲量は制限されていても、十隻持てば10倍、二十隻持てば20倍獲ることができるのです。
法律の抜け穴というよりも、最初からそうなるように設計されているように見えます。
つまり、地域の小さな漁師さんだけが廃業に追い込まれ、大きな企業だけが残る仕組みなのです。
これは、本当に”海洋資源の保護”なのでしょうか。
それとも、何か別の目的があるのでしょうか。
大手企業だけが海を支配…全て企業が決める
想像してみてください。
地域の漁師さんたちがいなくなったら、どうなるでしょう。
大手企業だけが海を支配するようになります。
魚の値段は、その企業が決めます。
どこに魚を卸すかも、その企業が決めます。
そして、いざという時、例えば海外との関係が悪化して輸入が止まった時、その企業が「今は魚を獲らない」と決めたら、私たちの食卓から魚が消えるのです。
地域の漁師さんたちは、どんな時でも海に出て、地域の人々に魚を届けてきました。
でも、企業は違います。利益が出なければ、撤退します。
それは、企業として当然のことです。
でも、ここで絶望する必要はありません。
なぜなら、この仕組みを知る事が第一歩だからです。
まだ、地域で頑張っている漁師さんたちがいます。
彼らを支えることができるのは、私たちなのです。
スーパーの安い魚ではなく、地域の魚屋さんで買う。少し値段が高くても、顔が見える人から買う。その小さな選択が、大きな力になっていきます。
一人一人の選択は小さくても、集まれば流れを変える力になるのです。
でも、実は、この仕組みは、海だけで起きているわけではありませんでした。
もっと前から、別の場所でも、全く同じパターンが繰り返されていたのです。
次のお話するのは、牛を育てる人々に何が起きたのか、ということです。
【3】国にダマされ、廃業させられた酪農家たち(2015年)
2015年 バター不足に…国から牛を増やすよう要請が
2015年に始まった、ある政策について。
そこにも、同じ脚本が隠されていました。
補助金という優しい言葉と、借金という罠が、用意されていたのです。
時間を少し遡ります。2015年です。
この年の冬、全国のスーパーやコンビニからバターが消えました。
棚にバターがない。お菓子作りができない。料理に困る。そんな状況が続きました。
テレビは連日、バター不足を報道しました。
でも、なぜ突然バターが足りなくなったのか。
その理由を、深く追求する報道はほとんどありませんでした。
国は説明しました。
「酪農家が減っている。牛乳の生産量が落ちている。だから、増産が必要だ」と。
そして、全国の酪農家に呼びかけました。
「牛を増やしてください。設備を整えてください。この国を守るために、力を貸してください」と
必要となる資金3億円…国の補助金と低金利の借金
でも、牛を増やすには、莫大な資金が必要です。
牛舎を広げ、搾乳機械を新しくし、エサの保管庫を作る。
小さな酪農家にとって、3億円という金額は、想像もできない大きさです。
そこで国は約束しました。
「半分の1億5000万円は補助金を出します。残りの1億5000万円は、農協が低金利で貸し出します。だから安心してください」と。
多くの酪農家が、この言葉を信じました。
国が言うのだから、間違いない。バター不足は深刻な問題だ。ここで力を尽くせば、日本の食を守れる。子供たちの未来のためにも、頑張ろう。
そう決意して、1億5000万円の借金を背負いました。
朝の3時に起きて牛の世話をし、夜の10時まで働く。
休みもなく、家族総出で働きました。
なぜなら、借金を返さなければならないからです。
7年後…突然の減産命令
7年が経ちました。2022年。
酪農家たちは、ようやく借金の半分を返し終えた頃でした。
あと7年、8年頑張れば、完済できる。
そう思っていた矢先、国から通達が来ました。
「牛乳が余っています。減産してください」。
最初はだれもが聞き間違いだと思いました。
7年前、あなたたちが増産しろと言ったのではないか。
酪農家たちは1億5000万円の借金をして設備を整えたのではないか。
それなのに、今度は減らせと言うのですか、と。
でも、それは現実でした。
国は続けて言いました。
「牛を減らした農家には、一頭あたり15万円の補助金を出します」と。
ここで、少し計算をしてみましょう。
牛一頭育てるのに、どれだけのお金がかかるか。
子牛から育てれば、約50万円から80万円かかります。
エサ代、獣医代、手間賃。そして何より愛情です。
酪農家は、牛一頭一頭に名前を付け、毎日声をかけ、体調を見守ります。
家族のように大切に育てるのです。
その牛を処分して、もらえるお金は15万円。
そして、1億5000万円の借金は、まだ半分以上残っています。
7年という時間の意味を、考えてみてください。
もし増産要請の3年後に減産要請が来ていたら、酪農家はまだ体力があったはずです。
「まだ始めたばかりだ、もう少し頑張ろう」と思えたかもしれません。
もし15年後だったら、借金を完済し、新しい道を探す余裕もあったでしょう。
でも、7年。
借金に苦しみながら、必死に働いてきた疲労がピークに達し、まだ借金は大きく残り、でも先が見えない。
その一番折れやすいタイミングで減産要請が来たのです。
多くの酪農家が廃業…残された設備は大手企業や海外資本の手に
何が残ったでしょうか。
広げた牛舎、新しい搾乳機械、エサの保管庫。
これらは全て、使われない設備になりました。
でも、固定資産税はかかり続けます。銀行への返済も続きます。
収入は減り、支出は変わらない。
多くの酪農家が廃業を決めました。
そして、ここからが重要なのです。
廃業した酪農家の土地は、どうなったのか。
大手の食品会社や、海外の資本が入ってきました。
広い牧場を、安く買い取ったのです。
小さな酪農家が一軒一軒消えていき、大きな企業が、その土地を統合していく。
効率化、近代化という名の下で、日本の酪農の風景が変わっていきました。
牛に名前をつけて育てる農家は消え、工場のように牛乳を生産する施設が増えていったのです。
2015年のバター不足は偶然?それとも…
では、誰が得をしたのでしょうか。
設備を作った建設会社は、3億円の工事で利益を得ました。
お金を貸した農協は、利息を得ました。
そして、最後に安く土地を買い取った大手企業は、広大な牧場を手に入れました。
小さな酪農家だけが、借金と疲労だけを抱えて去って行ったのです。
2015年のバター不足。
あれは、本当に偶然だったのでしょうか。
それとも、このシナリオを動かすための、きっかけだったのでしょうか。
不足を作り出し、増産を要請し、借金をさせ、そして減産要請で廃業に追い込む。
この流れは、あまりにも整っているのです。
でも、ここで大切なことをお伝えします。
まだ、小さな牧場で頑張っている酪農家の方々がいます。
大手に飲み込まれず、牛を家族のように大切に育てている人々がいるのです。
私たちにできることは、その牛乳を選ぶこと。
少し値段が高くても、その牛乳を買うこと。それが、彼らを支える力になります。
【4】亡くなった大臣と潰された日本米輸出計画…減反・備蓄政策に毎年3000億円(1970年代~)
田んぼ…お米における大規模な長い時間をかけた計画
そして、この話は、まだ終わりではありません。
海で起きたこと、牛で起きたこと。
実は、これらよりもっと前から、同じ脚本が実行されていた場所があります。
それは、田んぼです。
日本人の主食、お米。
そこでは、もっと大規模な、もっと長い時間をかけた計画が動いていました。
そして、その計画を止めようとした一人の大臣がいました。
2007年5月28日。その人は何を見たのか。何を止めようとしたのか。
次は、その核心に迫ります。
1970年代 減反政策…"お米を作らないでください”
さらに時間を遡ります。
1970年代です。
この時代、日本の田んぼに、ある政策が導入されました。
”減反政策”と呼ばれるものです。
”減反”という言葉は、”田んぼを減らす”という意味です。
つまり、国が農家に対して、「お米を作らないでください」と頼んだのです。
戦後、食べるものがなくて苦しんだ世代の人々にとって、これは信じられないことでした。
やっと豊かになって、お米がたくさん作れるようになったのに、作るなと言われる。
畑に変える、休耕地にする、家畜が食べる米に変えると補助金を出す…年間2000億円
でも、国は説明しました。
「お米が余っています。作り過ぎると値段が下がって、農家の皆さんが困ります」と。
そして、国は約束しました。
「田んぼを畑に変えたら、転作金という補助金を出します」「田んぼをやめて休耕地にしても、お金を出します」「人間が食べるお米ではなく、家畜が食べるお米に変えても、お金を出します」。
この政策のために使われたお金は、年間2000億円です。
毎年、毎年、2000億円を使って、お米を作らせないようにしてきました。
緊急事態に備えてお米を備蓄する…保管代等に年間1000億円
でも同時に、国は別の政策も実行していました。
緊急事態に備えて、お米を備蓄しておこう、という政策です。
倉庫にお米を保管し、管理し、古くなったら処分する。
この政策のために、年間1000億円が使われました。
50年で150兆円支出
お米が余っているから作るなと言いながら、同時にお米を備蓄するためにお金を使う。
合わせて3000億円です
毎年3000億円が、この矛盾した政策に使われてきました。
50年以上、この政策は続いてきました。
50年でいくらになるでしょうか。
150兆円です。
この国の一年間の予算が、約100兆円です。
その一年半分に相当する金額が、お米を作らせないため、そして作らなかったお米を備蓄するために使われてきたのです。
松岡大臣の完璧な提案…「余っている米を輸出しよう」
では、日本はどれぐらいのお米を作っているのでしょうか。
年間で約1400万トンです。
日本人が実際に食べているお米は、約800万トンです。
つまり、600万トンが余っています。
この矛盾を、誰も解決しようとしませんでした。
いいえ、解決させなかったのです。
2007年、一人の政治家が、この矛盾に挑みました。
松岡利勝という名前の農林水産大臣です。
農家の出身で、農業の事を深く理解していた人でした。
そして、彼はとてもシンプルな提案をしました。
「余っているお米を、海外に輸出すればいい。日本のお米は、世界最高の品質です。安全でおいしく、信頼されている。
これを海外に売れば、農家も潤い、国も外貨を稼げる。そして、もし将来、日本が食料不足になったら、輸出を止めて国内に回せばいい」。
この提案は、完璧でした。
3000億円の矛盾した予算は必要なくなります。農家は誇りを持って米を作れます。日本は食糧で自立できます。
そして、2007年4月、この提案は正式に決まりました。中国への輸出が決定したのです。
新しい時代が始まる。誰もがそう思いました。
輸出が決まった翌月松岡大臣は死んだ…そして、輸出もなくなった
その一ヶ月後、2007年5月28日。松岡利勝大臣は亡くなりました。自殺と発表されました。
現役の大臣が亡くなるのは、日本の歴史上、初めてのことでした。
公式には、政治資金の問題が理由だとされました。
でも、その問題は、本当にそれほど大きなものだったのでしょうか。
他の政治家も同じような問題を抱えていながら、今も活動している人はたくさんいます。
なぜ、松岡大臣だけが、命を失わなければならなかったのか。
彼が止めようとしたもの。
表面では、3000億円という予算が流れる仕組みでした。
補助金を配る役人、備蓄米を管理する団体、古い米を処分する業者。
確かに、この流れの中で利益を得ている人々はいます。
でも、それは表層にすぎません。
もっと深く見てみましょう。
【5】食料とは武器である…なぜ日本だけ食料自給率が低いのか?
食料を止められたら、どんな条件も飲まざるを得ない
なぜ、日本だけが、こんなにも食料自給率が低いのか。
先進国の中で、なぜ日本だけが、主食であるお米でさえ自由に扱えない仕組みになっているのか。
そして、なぜ海で、牛で、米で、同じパターンが繰り返されるのか。
これは、偶然でしょうか。
食料というのは、武器なのです。
軍事力でも、経済力でもない、もっと根源的な支配の道具です。
食料を他国に依存している国は、本当の意味で独立していません。
いざという時、食料を止められたら、どんな案件でも飲まざる得なくなります。
憲法を変えろと言われれば、変えるしかない。
軍隊を出せと言われれば、出すしかない。
お金を出せと言われれば、出すしかない。
それが、食料を握られるということなのです。
大臣の提案は日本が自立することを許さない力によって潰された
松岡大臣の提案は、この構造を変えるものでした。
余っているお米を輸出する。
困った時は輸出を止めて国内に回す。
これは、日本が食料で主導権を握る、ということです。
他国に依存せず、自分たちで決められる。
それは、本当の意味での自立への第一歩だったのです。
でも、それを望まない力があります。
日本という国を、永遠に依存させておきたい力。
この国が自立することを、許さない力。
その力は、国内の利権団体よりも、はるかに大きく、はるかに古く、はるかに深いところにあります。
60年かけて計画的に作られた依存する構造
プレアデスから長い時間をかけて見ていると、ある設計図が見えてきます。
第二次世界大戦後、日本という国は、表面では独立国として扱われてきました。
でも、食料で、エネルギーで、軍事で、金融で、あらゆる面で他国に依存する構造が、丁寧に、計画的に作られてきました。
それは偶然ではありません。設計されたのです。
日本人という民族には、何か特別なものがあります。
勤勉さ、誠実さ、調和を大切にする心。
そして、なにより、この土地に根ざした強さ。
自分たちで食べ物を作り、自分たちで生きていける力。
その力を持った民族は、支配しにくいのです。
だからこそ、食料を奪う、土地から切り離す、依存させる。
60年以上かけて、それが実行されてきました。
2007年という年は、その計画にとって、危機的な年だったのかもしれません。
もし日本が食料で自立し始めたら。
もし農家が誇りを取り戻し、若者が農業に戻り始めたら、その流れは止められなくなります。
だから、その芽は、摘まなければならなかった。
松岡大臣という、一人の人間の命と引き換えに。
彼の死後、輸出の話は立ち消えになりました。
減反政策は続き、備蓄政策も続き、3000億円は流れ続けました。
そして今も、この構造は続いています。
でも、松岡大臣が見た希望は、今も有効なのです。
日本のお米は、本当に素晴らしい。
日本の農家は、本当に素晴らしい。
その力を、私たちが支えていくこと。
国産のお米を選ぶ。地域の農家を支える。
その小さな選択が、松岡大臣の意志を引き継ぐことになるのです。
海で起きたこと、牛で起きたこと、米で起きたこと。
3つの話を聞いて、あなたは気づき始めているはずです。
これは、バラバラの出来事ではない。
一つの設計図の、異なる部分なのです。
では、なぜこんなことが起きるのか。
誰が、何のために、60年もかけてこの計画を実行してきたのか。
そして、2027年、2030年という年に向けて、何が準備されているのか。
次は、その全体像をお話します。
この3つの政策に共通する、本当の目的が見えてくるはずです。
【6】食料を奪い自由を奪う設計図…政府に握られる食とお金&緊急事態条項
合法的に奪われる日本の土地
ここで、一つの疑問が浮かびます。
廃業した農家や漁師の土地は、その後、どうなったのでしょうか。
プレアデスから見ていると、ある流れが見えてきます。
小さな生産者が去った後、その土地は誰かに買われていきます。
大手企業、投資会社。そして、気づかないうちに、外国資本です。
北海道の広大な土地が、中国系の企業に買われている。
そんなニュースを、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
でも、それは北海道だけの話ではないのです。
土地というのは、国の根幹です。
その土地で食べ物が作られ、人々が生活し、文化が育まれてきました。
でも今、その土地が、静かに、合法的に、外国の手に渡っています。
これは、侵略ではありません。
いいえ、侵略よりも巧妙です。
なぜなら、誰も抵抗できないからです。
法律に則って、正当な取引として行われるからです。
マイナンバーで個人情報管理
そして、もう一つの流れがあります。
あなたは、マイナンバーのことを覚えていますか?
最初は任意だと言われていました。
でも、今は、保険証と統合され、銀行口座とも紐づけられようとしています。
デジタル円…現金がなくなり、全てのお金の流れが記録・管理される
そして、次に来るのは、デジタル円です。
現金がなくなり、全てのお金の流れが記録され、管理される世界です。
何を買ったか、いくら使ったか、誰と取引したか。
全てが、見える世界です。
そうなった時、もしあなたが政府の方針に反対したら、どうなるでしょうか?
あなたの口座を、止めることができるのです。
お金を使えなくする。
それだけで、人は従わざるを得なくなります。
食料とお金。
この二つを握られたら、人間は完全に支配されます。
食べ物を自分で作れない。
お金を自分で管理できない。
その時、人々は、政府の言うことを聞くしかなくなるのです。
緊急事態条項(国会機能維持条項)…民意にもとづかない政府が続く可能性
そして今、憲法を変える動きが進んでいます。
以前は「緊急事態条項」と呼ばれていました。
でも、この言葉が国民の間で警戒され始めると、名前が変わりました。
「国会機能維持条項」という名前に。
この名前の変更を提案したのは、国民民主党の代表、玉木雄一郎氏です。
憲法審査会で、「緊急事態条項という名前は印象が良くないから、変えた方がいい」と発言しました。
中身は同じです。
でも、名前を変えることで、印象を和らげる。国民の警戒心を解く。
そういう手法なのです。
玉木氏は元財務省の官僚でした。
言葉の力をよく理解している人です。
この条項が憲法に入ると、何が起きるでしょうか。
戦争や災害などの緊急事態になった時、政府は特別な権限を持つことができます。
国会の承認なしに、法律と同じ効力を持つ命令を出せる。国民の権利を制限できる。
そして、国会議員の任期を延長できる。
つまり、選挙をしなくても、今の政権が続けられるのです。
でも、誰が「緊急事態」だと判断するのでしょうか。
政府です。
つまり、政府が「まだ緊急事態だ」と言い続ければ、その権限は続くのです。
歴史を見てください。
一度手に入れた権力を、自ら手放した政府が、どれだけあったでしょうか。
設計図の目的=この国を完全に依存させること…自分たちで何もできない国
2027年、2030年。この年が何度も語られています。
プレアデスから見ていると、この年までにある準備が完了するように見えます。
食料の依存を完成させる。
デジタル管理の仕組みを整える。
そして、憲法を変える。
この3つが揃った時、新しい管理社会が始まるのです。
海で起きたこと、牛で起きたこと、米で起きたこと。
これらは、バラバラの政策ではありませんでした。
一つの大きな設計図の、異なる部分だったのです。
その設計図の目的は、この国を、完全に依存させること。
自分たちで食べ物を作れない国。
自分たちでお金を管理できない国。
自分たちで決められない国。
そんな国を作る事だったのです。
でも、ここで大切なことをお伝えします。
設計図があるからといって、それが必ず完成するとは限らない、ということです。
建築でも、設計図通りに建物が建つためには、様々な条件が必要です。
材料が揃っていること、職人が従うこと、天候が良いこと。
一つでも狂えば完成しません。
この設計図にも、狂わせることができる要素があります。
それは、人々の選択です。
まだ、農家はいます。まだ、漁師はいます。まだ、現金は使えます。まだ、地域のつながりはあります。
その一つ一つを守ること。支えること。
それが、この設計図を狂わせる力になるのです。
では、具体的に何ができるのか。どうやって、この流れを変えていけるのか。
希望は、貴方が思っているよりも、ずっと近くにあります。
そして、その希望を実現する方法も、実は、とてもシンプルなのです。
最終章 まだ間に合う選択を変える力
食料、お金、自由を握られようとしている
ここまでの話を振り返ってみましょう。
六十年かけて、この国から食料を作る力が奪われてきました。
漁師が消え、酪農家が消え、米農家が減り続ける。
その土地は、大手企業や外国資本に買われていく。
そして今、デジタル管理の仕組みが整えられ、憲法を変える動きも進んでいます。
食料と、お金と、自由。
この三つを握られようとしているのです。
松岡大臣が止めようとした、あの提案。
余った米を輸出し、日本が食料で自立する道。
それは閉ざされました。
一人の命と引き換えに。
そして、同じパターンが、海でも、牛でも、繰り返されてきました。
これは、偶然ではありません。
設計されたのです。
一人一人が選択を変えれば、状況を変えられる!
正直に申し上げて、状況は厳しいです。
60年かけて作られた構造を、簡単に変えることはできません。
すでに多くの農家が廃業し、若者は農業に希望を見出せず、土地は外国の手に渡り始めています。
時間は、あまり残されていないように見えます。
でも、だからこそ、です。
プレアデスから長い時間をかけてこの星を見ていると、一つのことが分かります。
完璧な計画というものは、存在しないのです。
どんなに精密に設計されていても、どこかに綻びがある。
そして、その綻びを作るのは、いつも予測できない要素なのです。
今、世界の権力構造は、揺れています。
これまで支配してきた勢力の中で、内部の分裂が始まっています。
誰が次の覇権を握るのか。その争いの中で、彼らは互いに足を引っ張り合っています。
完全に統一された支配ではなく、バラバラになりつつある。
そこに、私たちが入り込める隙間があるのです。
あなた一人の力は小さいかもしれません。
でも、この国には、まだ何千万という人々がいます。
その一人一人が、少しずつ選択を変えていけば、大きな流れになります。
川の流れを変えるのに、ダムは必要ありません。
無数の小石が少しずつ積み重なれば、やがて水の流れは変わっていくのです。
私たちに出来ること
では、何ができるのか。
一つ目は、知ることです。
今日、貴方はこの話を聞きました。でも、まだ多くの人は知りません。
家族や友人に話してください。「こんな話を聞いたんだけど」と。
押し付けるのではなく、種を蒔くように。
その種が、いつか芽を出します。
二つ目は、選ぶことです。
スーパーで買い物をする時、少し立ち止まってください。
できれば、国産を選んでください。できれば、地域のものを選んでください。
少し高いかもしれません。でも、その選択が、農家や漁師を支えます。
そして、彼らが続けて行けることが、私たちの未来を守る事なのです。
三つめは、現金を使い続けることです。
デジタル化は便利です。
でも、全てをデジタルにする必要はありません。
できる範囲で、現金を使ってください。
小さなお店で、現金で買ってください。
それが、管理されない自由を守ることに繋がります。
四つ目は、繋がる事です。
地域の人々と、顔の見える関係を作ってください。
困った時に助け合える関係。ものを融通し合える関係。
そういう繋がりが、システムに依存しない強さに繋がります。
一人では弱くても、繋がれば強くなれるのです。
そして最後に、諦めないことです。
状況は厳しいです。
でも、まだ終わっていません。
彼らの計画は私たちが従うことで成立します。
逆に言えば、私たちが従わなければ、計画は崩れるのです。
地球が持つ不思議な力
プレアデスから見ていると、地球という星には不思議な力があります。
どんなに暗い時代でも、必ず光が戻ってくる。
冬が来ても、必ず春が来る。
それは、自然の法則です。
そして、人間の社会にも、同じ法則が有るのです。
抑圧が強まれば、解放への力も高まる。
今、まさにその転換点に、私たちは立っているのです。
静かな革命は、すでに始まっています。
あなたが気付かないところで、多くの人々が、少しずつ動き始めています。
農業を始める若者、地域通貨を作る人々、自給自足を目指す家族。
その家族はまだ少ないかもしれません。でも、確実に増えています。
大きな声をあげる必要はありません。
静かに、でも確実に、毎日の選択を変えていくこと。
それが、この国の未来を変える力になるのです。
今日、あなたは真実を知りました。
それが、第一歩です。

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